自分がどんどん成長する。本物の自己分析法

From:堀口寿人
金沢の自宅事務所にて

この話を聞いているということは、きっとあなたは自己分析に興味があることだろう。自分をもっとよく知りたいと思っていることだろう。

じゃあ、そんなあなたに質問だ。

なぜ、自己分析する必要があるのだろうか?

??

意識レベルの高いあなたのことだから、スッと答えが出たかもしれない。ただ、最初なので「なぜ自己分析をする必要があるか?」について、一緒に考えてみよう。

まず、自己分析しないとどうなるだろうか?そう逆に考えてみる。

実は、自己分析しないということは、自分のいい所も、悪い所も分からないということだ。

じゃあ、何で自分のいい所、悪い所を知る必要があるのか?

それは、自分のいい所、悪い所を知ることで、いい所を伸ばし、悪い所を改善できるからだ。

もし、自己分析しないなら、一生懸命生きているはずなのに、何か幸せになれない、人間関係もよくならない、ということになる。

まるで、穴のいた桶に一生懸命水を入れながら、「何でこの桶は水が中々たまらないんだ!」と言っているように・・・。

そんなわけで、今回は自己分析の方法をお話する。この記事を読めば具体的に自己分析をどうやってやればいいかが具体的に分かるはずだ。

自己分析の前にやるべきこと

さっそく自己分析について方法をお話していきたいところだけど、まず前置きがある。

このお話の最初に、自己分析とはいい所、悪い所を知ることだとお話した。

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じゃあ、「いい」って何だろう?「悪い」って何だろう?

それが、ちゃんと決まっていないと、自分を分析しようがない。

例えば、法律を考えてみよう。今、泥棒は違法だ。でも、明日になったら泥棒が合法になったらどうだろう?そして、その次の日また泥棒が違法になったらどうだろう?

困るわけだ。基準がコロコロ変わると非常に困る。

自己分析するときもこれと同じだ。自分をいいとか悪いとか判断するときの基準がコロコロ変わると、正確に自分を分析できなくなる。

だから、自己分析の前に、必ず自己分析の基準を持っておく必要がある。具体的には、次の通り。

悪いの基準

「悪い」ということは、自分にとっても人にとっても利益がないということだ。利益がないとは、不幸につながるということだ。不幸とは悩みを増やすということだ。

つまり、「悪い」というのは、自分や人の悩みを解決することなく、かえって悩みを増やすものということになる。

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例えば、人に暴言を吐くというのはどうだろう?

自分に利益があるだろうか?人に利益があるだろうか?どっちにもないよね?むしろ、人に暴言を吐くことで、自分も人も辛くなる。だから「暴言=悪い」という分析になる。

よいの基準

じゃあ、「よい」とは何かというと、悪いの逆だ。「よい」とは自分にとっても人にとっても利益があるということだ。利益があるとは、幸せにつながるということだ。幸せとは悩みを無いということだ。

僕たちは、悩みがない状態を「幸せ」と表現する。

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だから、楽しいのも幸せだし、うれしいのも幸せだし、夢中になっているのも幸せだし、穏やかでいるのも幸せだし、優しい気持ちでいるのも幸せだ。

どれも、バラバラに思えるかもしれないけど、全部に共通するのは「悩みがない状態」であること。これが幸せの真実だ。詳しくは、「幸せとは何か?幸せの本当の意味を探る」を参考にして欲しい。

というわけで、悪いとよいの基準は理解してもらえたと思う。「人によって基準は違うのでは?」と思うかもしれないが、それは違う。

今お話した基準は全生命に共通した真実の視点からお話しているものだ。僕の個人的な意見じゃない。俗な言い方をすると、宇宙のルールみたいなものだ。

例えば、生き物が生きていくために、栄養をとるという行為は正しい。これは誰が何と言おうと客観的に正しいことが分かるだろう。宇宙のルールとは僕たちの世界に存在する客観的な決まりの事だ。この決まりには誰が何と言おうと逆らえない。水が必ず高きから低きに流れるように。

だから、あなたがこの基準を持つ以上、必ず正確に自分を分析できるようになる。必ず。

じゃあ、次は自己分析の方法だ。自己分析の方法は大きく分けて2つある。

  • 外の力を使う自己分析法
  • 内の力を使う自己分析法

まあ、簡単に言うと、他力か自力かという話だ。両方大事だ。時と場合によって使い分けるのがベストだろう。

というわけで、まずは外の力を使う自己分析法から。

外の力を使う自己分析法

人からの指摘を分析する

生きていると人から指摘されることはよくある。

例えば、僕は前にこんな経験をした。

「滋賀県の経営者の勉強会にゲストスピーカーで呼ばれたんだけど、あんた一緒に来てくれんか?」

ある日僕はメンター(人生の師匠)から、こう言われたのだ。そこで、僕は次のように聞いた。

「いいですよ。どんな会なんです?」

「滋賀県の経営者が定期的に集まって経営の勉強をする会なんや。わし、そこに招かれてな。」

「場所はどこですか?」

「石川県加賀市の温泉旅館や。○○って名前の。まあ接待も兼ねてな。」

そんな感じで、メンターに同行する形で、滋賀県の経営者の会に参加することになった。

勉強会も無事に終了。せっかくだから、みんなで温泉に入ろうという話に。

温泉は勉強会場の下の階にある。だから、みんなでエレベータに向かった。エレベーターの前につくと、会の代表(おそらく70歳くらい)がスッと前に出てきて、エレベーターの下のボタンを押したのだ。

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その時は何もなく終わった・・・・。が後で僕はメンターに呼ばれた。そして、こう言われた。「君、ああいうときは、一番若輩の君がボタンを押してあげるんだよ。」

「そんな細かい事を。」その時はそう思った。でも、今はそのメンターの言葉が正しいことを痛感している。

つまり、こういうことだ。僕たちは、目上の人からよりよく生きる知恵を授かるわけだ。そんな目上の人に敬意を払うのは当然のことだ。

人の指摘には、一時の感情任せに言った、ダメなものもある。だからこそ、人の指摘はいい悪いの基準に照らし合わせて、分析する必要があるわけだ。

何を分析するって?それは、その指摘に従うことで自分やまわりが幸せになるか、不幸になるかだ。

本を読んで内容と自分を重ねる

本は知識の宝庫だ。そこには著者が何年もかけて実践してようやく分かった、人生のエッセンスが詰まっている。

ある人が言った。「僕は持っている本の数だけ先生がいる。」まさにその通りだ。

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だから、本を読むと必ず何かしらハッと気づかされることがある。それは、たいてい自分の盲点になっていることだ。

そういう情報に出会うたびに、僕たちは自分の足りない部分を自覚できる。

また、逆に本に書いていることを、すでに自分ができていたとしたら、それはそれで「できていること」の自己確認になる。すでにできていることを確認することも、自己分析の重要なポイントだ。

人のいい所を分析する

人のいい所を分析することで、それが自分にあるかどうか照らし合わせることができる。そして、なければ真似する。あれば、あることを確認する。これはとても有効な方法だ。

実際に自分が素晴らしいと感じていることを真似するわけだから、当然それは他の人にとっても素晴らしく映るだろう。

ちなみに、僕たちは誰からでも学ぶことができる。

例えば、前に僕が温泉に行ったときのことだ。僕が温泉から上がって靴をはこうとしていた時のこと。僕の後から、父親と息子(たぶん5歳くらい)の親子が、同じく下駄箱から靴を取り出して帰ろうとしていた。

僕の方が先に出てきていたので、その親子より早く靴をはいて、帰ろうとしたその時!

その息子が僕に向かって「じゃあね!」と声をかけてきたのだ。

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見ず知らずの子供からの突然の一言。思わず僕も「おっおう、じゃあね!」と返した。

その時僕は思った。ああ、オープンマインドってこういうことなんだな。実際にその息子に声をかけられて僕は全然悪い気がしなかった。というより、むしろうれしかった。ありがたいと思った。

彼は僕に、オープンマインドの手本を示してくれたのだ。

人の悪いところを分析する

これは、さっきとは逆だ。ことわざで言う、人のふり見て我がふり直せというやつだ。

僕たちは、人の悪いところは簡単に指摘する。でも、それが自分にもあるかもしれないなんて、ちっとも思わないわけだ。

これは昔、僕のおばあちゃんから聞いた話だ。

ある寺のお坊さんが、寺の窓から外を眺めていた。すると、ある一軒の家が目に入った。そのお坊さんがよく見ると、その家は障子に穴が開いていた。

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お坊さんは思った。「ああ、障子が破れた家に住むなんて、あの家の住人はどんな神経をしているんだろう?」

お坊さんは、そのみすぼらしい家の住人が、自己管理ができない人だと思ったに違いない。

でも、そのときにお坊さんは何やら異変に気付いた。

お坊さんが見ていたその場所。何と、自分の寺の破れた障子ごしだったのだ!

この話には教訓がある。

人の悪いところを見つけた時は、それは絶好の自己分析のチャンスだということだ。

ということで、外の力を使って自己分析をする方法は、これで終わりにする。次は、内の力を使って自己分析する方法だ。

内の力ということは、自分の力ということだ。これができるようになると、いつどこでも自己分析でき、自分の言動を見直すことができる。

内の力を使って自己分析

自分の言動を疑う癖をつける

僕たちは、「自分の言動が絶対に正しい」と思ってしまいがちだ。

まあ、そう思うのも無理はない。というのも、僕たちが何かいう時、何がするとき、それなりに前もって考えていることが多いからだ。

ある程度自分で考えた結果、「やっぱり正しい」と思ったことを僕たちは実行に移すわけだ。だから、自分の言動は正しいと思いたくなる。

ただ、ここで残念な事実がある。

僕たちの頭の中にある情報はそれほど正確じゃないという事実だ。

心理学で、こんな実験がある。

仮に100人ぐらいの人がいたとしよう。その人たちに、ありもしない体験を思い出すようにお願いするわけだ。

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例えば、「あなたが小さいとき、骨折して病院に行った時のことを思い出して」みたいな感じに。

もちろん、この場合、骨折したという事実はない。骨折はあくまで例えだ。人によって思い出してもらう事実は変えるわけだ。

すると、なんと1/4くらいの人が、「思い出しました」と報告してしまうのだ。これは衝撃だ。

もちろん、その1/4の人はその体験をしたと、本気で思い込んでいる。だから、その人たちにとっては、その体験は事実なのだ。

こんな感じで、僕たちの頭の中にある情報は、いとも簡単に改ざんされてしまう癖がある。

この事を知っていると、自分の言動は必ずしも正しくない、と本当の意味で正しく自分を自己分析できるようになる。

具体的には、自分が何か言動を起こすたびに、「この言動は本当に正しいのだろうか?」とチェックするということだ。やってみると面白い事が分かる。結構な割合で自分が間違っているという事が。

自分の中に生まれている感情・思考に気づく

さて、最後は自己分析の究極だ。自分の中に生まれている感情・思考に気づくという方法だ。

僕たちは、普段絶え間なく色んなことを考え、色んな感情を抱きながら生きている。自分の意志でそれをコントロールするのは、かなり難しい。

ただ、もし自分に生まれる思考・感情を自分の意志でコントロールできるようになったとしたら、僕たちはいつだって自分の意志で幸せを作り出すことができるようになる。究極だと言った理由はここにある。

じゃあ、自分に生まれる思考・感情を自分の意志でコントロールできるようになるためには、何が必要なのか?

それは、ネガティブな思考・感情が生まれたら、それを打ち消し、ポジティブな思考・感情が生まれたら、それを促す門番みたいな存在が必要になる。

ある村をイメージして欲しい。

その村は塀に囲まれていて、一か所だけ門がある。その門から、外からの商人や職人が出入りしている。

塀の中にいる村の人は、塀の中でお米を作り、野菜を育てて自給自足の生活をしている。

さて、何の問題もなく暮らしていた村の人々。でも、あるとき問題が起こった。

商人に変装した山賊たちが村の中に入ってきたのだ!山賊たちは、村を荒らし、野菜を盗み、お金を盗み去っていった。そして、そんな事がたびたび起こるようになった。

さて、あなたはその村の村長だったとしよう。あなたは村長として、どんな対策を打つだろうか?

おそらく、考えられることとしては、門のところに門番を置くだろう。

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しかも、その門番はただの門番ではいけない。山賊が来ても跳ね返せるくらいの力強さと、変装した山賊を的確に見分ける洞察力を兼ねそろえた門番だ。

そんな門番がいれば、その村も安泰だろう。

僕たちは訓練しなければ、門番のいない村のように、いつもネガティブな思考・感情と言った山賊たちに、心という村を荒らされている。

だから、常に自分の中に生まれる思考・感情をチェックして、それがポジティブなものか、ネガティブなものかを分別する必要がある。

そして、ネガティブなものなら、それをポジティブに変える方法を身に付けていかなければならない。

例えば、自分だけの落ち着ける場所を持つとか、幸せになれるイメージを持つとか、そういうネガティブに対抗する武器を揃えるわけだ。

そうやって、なるべく早く山賊の存在に気づき、山賊を追い払う必要がある。

ちなみに、これまで触れてきた自己分析の方法も、全部山賊を追い払う武器になり得る。だから、自分の感情・思考に気づく自己分析に加えて、他の自己分析も並行して実践することをおススメする。

まとめ:自己分析で得られるもの

  • 自己分析することで、自分のいい所、悪い所が分かる。
  • 自分のいい所、悪い所が分かると、いい所を伸ばし、悪い所を減らせる。
  • いい所を伸ばし、悪い所を減らすと、悩みが減り、幸せになる。

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  • 第1章 自己肯定感とは
  • 第2章 自己肯定感を高めるべき 3 つの理由
  • 第3章 なぜ自己否定してしまうのか?
  • 第4章 どうすれば自己否定しなくなる?
  • 第5章 自己肯定感を高める6ステップ

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