いつか自己嫌悪を克服したい方へ

こんにちは!堀口寿人です。

今回は「自己嫌悪を克服する」というテーマのお話です。

もし、あなたが自己嫌悪に陥りやすいタイプなら、たぶん僕に共感してもらえるんじゃないかなって思います。

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僕は、自分では「自己嫌悪にあんまり陥らない前向きなタイプだ!」と思ってましたが、違いました^^;

今回の記事を書くために、自分の自己嫌悪した過去を振り返っていたんですが、やっぱりありましたね。

例えば、僕は田舎で小さい頃は本当に箱入りと言っていいくらい、世間を知らずに生きてきました。

「将来の夢は?」と聞かれても、父親がやっている建築の仕事くらいしかイメージできず・・・

その反動もあってか、世の中を知りたくてとにかくたくさんの仕事をやろうと決めてやってきたんです。20代のころは、そんなノリで起業もしましたし、それなりにうまくいっていました。

でも、自分のビジネスをたたんで、30歳目前になった時、ふと気付いたんです。

振り返れば、その時の時点で、職は10ほども転々とし、どれも中途半端。器用貧乏よろしく、手に何の職もない。

せっかく頑張って入った(むしろ、入れてもらった)大学で学んだ建築の知識はほとんど生かされることなく・・・

親への申し訳なさ、自分へのふがいなさで、本当に自己嫌悪しました。「オレ本当に何やってんだろう・・・」って。

さらに僕の自己嫌悪はそれだけに留まりませんでした。

職を転々とする癖がついてしまい、何か一つの職に集中するのがかえって恐怖になりました。(つまらない人生になるのではないか?)

でも、これまで通り職を転々とするのも、もっと恐怖なのです。(このまま中途半端な人生を歩むのではないか?)

そして、恐怖と恐怖のシーソーゲームの中で、そんな状況を作ってしまった自分に対して、自己嫌悪はどんどん大きくなっていきました。

  • 何でこんな人生にしてしまったんだろう?
  • 何でこうなることに気付かなかったんだろう?

今でこそ、カウンセラーという道を選んで、その道に専念していますが、そのときは本当に辛かったですね。

もし、あなたが自己嫌悪に陥っているとしたら、僕とは状況が違うかもしれませんが、何か通じるものがあるんじゃないかなって思うんです。

じゃあ、そんな辛―い自己嫌悪をどうやったら克服できるのでしょうか?

それをお話する前に、まず自己嫌悪がどんなものかを確認しておきましょうね。

自己嫌悪を大解剖

自己嫌悪は2種類

改めて言うまでもないかもしれませんが、自己嫌悪は自分を責める行為ですね。

「本当はこうあるはずだった」という自分のイメージと、現実の自分にギャップが生まれたときに自分を嫌悪するわけです。
それをもう少し掘り下げると、自己嫌悪は次の2種類あります。

  • 自分がしちゃいけない思っていることをやっちゃった
  • 自分がすべきと思っていることをやらなかった
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まず、「自分がしちゃいけないと思っていることをやっちゃった」ケースはこんな感じですね。

  • 子供をたたいてしまった
  • 子供に暴言を吐いてしまった
  • 心にもない言葉で人を傷つけた
  • 借金を作ってしまった

まあ、いろいろあると思いますが、こういうときに自己嫌悪に陥ります。ダメなことをやった自分はダメ人間というわけです。

それで、もう一つが「自分がすべきと思っていることをやらなかった」ケースです。

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例をあげると・・・

  • 有言実行できなかった
  • 決めた時間に起きれない
  • ダイエット中なのに食事をコントロールできなかった
  • 人の幸せを喜べない
  • 仕事でうまくいかなかった
  • 食事準備など必要な役割を果たさなかった

これも、たくさんありますよね。もしかして、これを読みながらドキッとしてませんか^^?

ここで少し時間をとりますので、自分にどんな「しちゃいけない」「すべき」があるのかサラッと振り返ってみて下さい。自分が何を大切にしているかをイメージする感じです。

・・・

・・・・

どうでしょうか?いくつか自分の中にある「すべき」が見つかりましたか?

じゃあ、ここであなたに質問です。

「すべき」「しちゃいけない」とはだれが決めたことなのでしょう?

自己嫌悪の原因

だいたい、想像つきましたね!?

それを決めたのは世の中の誰でもなく、自分が勝手に「すべき」と思い込んでいるだけなのです。

僕たちには「こうあるべき」という価値観が、いっぱい詰まっています。価値観ていうのは自分が大事だと思っていることですね。

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例えば、あなたがもし母親であるなら「母親とはいつもニコニコして家族を温かく包み込む存在であるべき」という価値観があるかもしれません。

例えば、あなたがビジネスマンであれば「ビジネスマンたるもの、自分の決めたことを守るべき」という価値観があるかもしれません。

例えば、あなたが友達を大切にする女性であれば「人の幸せは自分のことのように喜ぶべき」という価値観があるかもしれません。

こんな感じで、僕たちはたくさんの価値観を持っているわけです。

そして、僕たちが何か思考するときは、必ずその価値観にそって考えます。

例えば、「お金は無駄遣いせずに毎月きちんと貯金すべきだ」という価値観の人から、「よし明日からパチンコを始めよう!」という思考は生まれないですよね!?

柿のタネからは柿の実が生まれるように、価値観からは、その価値観にふさわしい思考が生まれます。だから価値観はとても大事なのです。

じゃあ、いよいよ核心に迫ります。

その価値観はどこから来ているのでしょうか?

もし、あなたが母親で「自分はよい母であるべき」と思っているとしたら、その価値観はどこから来ているのでしょうか?

生まれたときから、「自分は将来よい母であるべきでちゅーー」って思っていたのでしょうか?

そんなことはないですよね。僕たちの価値観は後からできたものです。

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もう気づいてるかもしれませんが、僕たちの価値観は育ってきた環境にすごく影響されています。

もちろん自分の意志で作られる価値観もありますが、自分の意志と関係なくまわりの環境の影響で作られてしまった価値観も結構あるのです。

例えば、育児をまともにしない親に育てられた子供は、自分が親になった時、同じように育児をしなくなるか、もしくは過剰に育児をするようになったりします。こういうことがよくあるんですね。

僕たちは親が持っている価値観を、そのまま引き継いで、それが当たり前だと思うようになる傾向があります。

例えば、僕が父から受け継いだ価値観の一つは「男たる者、お金をしっかり稼いで家族を養うべきだ」という価値観です。

あ、ちなみに価値観がいいとか、悪いというお話じゃないですからね。

人それぞれ大事にしてる価値観が違ってて、その価値観によって自己嫌悪の出方が違うってことが言いたいんです。

じゃあ、ここで一発宿題をやってみましょう!

宿題

※宿題は(↓)のコメントに書き込んでください。それに対してお返事します。(できる限り)

あなたが今自己嫌悪していることは何ですか?具体的に書き出してください。

その自己嫌悪の裏にはどんな価値観が潜んでいますか?

その価値観は、どこから生まれたのでしょうか?

自己嫌悪を克服する方法

宿題できましたか?

自己嫌悪は文章を読むだけだと克服しにくいんで、実践はやってみて下さいね。あなたに効果を感じてほしいから。

もし、できてないようでしたら、宿題をやってみて下さい。ちょっとストレスを感じるくらい考えるのがコツです。そうするとこれまで意識しなかった記憶がポンポン出てきますから。

もう宿題ができてたら次に進みましょうね^^

それでは自己嫌悪を克服する方法ですが、僕もこの記事を書くためにいろいろ調べました。

例えばこんなのがありましたね。

  • 完璧主義をやめる
  • 人と見比べるのをやめる
  • 自分にネガティブなレッテルを貼るのをやめる
  • 自分を許す
  • 人を許す

などなど

こういう方法も確かに役に立つんですが、その人の状況によって合う合わないがあったりします。

だから僕はもっと全ての人に共通する本質的な視点から、自己嫌悪の克服法をお話したいと思います。

価値観を見直す

一つ目は価値観の見直しです。前回も宿題でやってもらいましたので、もし終わっている人はOkです。

繰り返しになりますが、価値観は僕たちの人生にとって、メチャクチャ重要な意味があります。

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例えば、僕が3歳か4歳のころ「チェンジマン」というヒーロー戦隊ものがはやってまして、それが大好きだったんですね。

チェンジマンの水筒とかチェンジマンの弁当箱とか、とにかくチェンジマンのグッズがいろいろあったのを覚えています。

だから、もしそのときの僕に、チェンジマンの変身グッズをあげたとしたら、どうなっていたでしょう?

もしかして高喜びして宝箱に入れて一生のお宝にしてたかもしれませんね。

じゃあ、大人になった僕がカパッとその宝箱を開けて、チェンジマンの変身グッズが出てきたときに「やったー最高!うれしい!!」と思うでしょうか??

ある意味で記念にはなるかもしれませんが(そういう意味で大事かもしれませんが)、たぶん大人の僕にとっては必要ないものになってるはずです。

さて、ここでもう一度イメージ力を働かせてくださいね。

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あなたの心の中には、あなたが昔大事だと思ったものがいっぱい詰まっています。

でも、それらは一つ一つ丁寧に宝箱に入っていて、外から見ても中に何が入っているか、全然わかりません。

で、あなたはこう思うんです。

「一つ一つ宝箱に入ってるわけだから、きっと大事なものが入っているんだろう」と。

ここでいう宝箱が、あなたの価値観のことなんです。

あなたはその価値観を大事だと思いこんでいます。確かに宝箱にしまった時点では大事なものだったかもしれません。

でも、今のあなたにとっては???

開いて確認してみないと分からないんですね。そして、改めてこの価値観は必要、この価値観は必要ないって感じで選別する必要があります。

そうすると、「今の自分にとって」何が必要な価値観で、必要ない価値観なのかがよく分かるようになるわけです。

僕たちは、普段、自分の価値観をほとんど意識しません。

というのも、それは自分にとって、あまりに当たり前になりすぎているので、いちいちチェックしようとは思わないわけですね。

例えば、「母親とは、家族に対していつも優しく、いつも穏やかに接するべきだ」という価値観を持っている人は、その事について疑いようがないわけです。

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何なら、あんまりに当たり前すぎて、「世界中の人が自分と同じように考えているんだろう」くらいに思うわけですね。まるで「地球は丸い」という事実を世界中の人が信じているように。

そうやって、あんまり自分にとって当たり前になり過ぎると、そのことについて意識しなくなってしまうんですね。歩くときに、いちいち「右足あげて」「左足あげて」と意識しないように。

なので・・・まずはあなたの心の中にある宝箱の中身を一つ一つチェックすることが、最初のステップです。

具体的な方法としては、さっきの宿題で自己嫌悪の裏に潜む価値観を見つけてもらいましたね?

あなたは、その価値観をこれまで「すべき(すべきじゃない)」と信じて持ち続けてきたわけです。ここで、あなたは自分にこう聞いて欲しいのです。

「なぜ、それをすべきですか?」

もしくは

「なぜ、それをしちゃいけないんですか?」

そう自問すると、おそらくその価値観が「今のあなたにとって」必要かどうかが、見えてくるはずです。

もし、その価値観が今の自分にとって必要ないなら・・・

「心の宝箱を空けた。それをチェックした。するとそれは今では必要ないものだった!」という場合は、その宝箱の中身を捨てるか、修正する必要があります。

例えば、こんなケースを考えてみましょう。

「子供に思わず暴言を吐いて自己嫌悪に陥る母親」のケースです。

その母親は、「母親とは、家族に対していつも優しく、いつも穏やかに接するべきだ」という価値観を持っていました。

何でそう言う価値観を持ったかというと・・・

彼女の母親が、とても冷たい人で彼女は小さいときに母親から暴言を吐かれ、ときに暴力をふるわれ、とても寂しい思いをしてきました。

彼女は、そういう母親を心底憎んでいました。「何でこの人が私のお母さんなんだろう!この人が私のお母さんじゃなければ、私はもっと幸せになっていたはずなのに!」いつもそう思っていました。

そんな彼女の中には知らず知らずの内に心にある思いを秘めるようになりました。「家族に絶対に暴言も暴力もふるわない穏やかで優しい母親になろう!」

彼女はいつしか大人になり、母親になりました。子供もできて幸せに暮らしていました。旦那さんを愛情いっぱいでお見送りし、子供にはもいつも優しくお話を聞かせてあげました。

しかしある日、言うことを聞かない子供に対して、彼女の中で何かが切れました。プツン。

そして、気づけば彼女の大声が部屋中に響き、目の前には泣き崩れる子供。彼女は、猛烈に自己嫌悪を感じたのでした。

はい、この母親の場合「母親とは、家族に対していつも優しく、いつも穏やかに接するべきだ」という価値観がありましたね。

パッと見、この価値観はとても理想的に見えますよね!?

でも、問題は「いつも」というところなんです。

  • 母親とは、家族に対していつも優しく、いつも穏やかに接するべきだ
  • 母親とは、家族に対して優しく、穏やかに接するべきだ

この2つは、違います。

「いつも」というのは、言いかえれば、「絶対に怒ってはいけないし、100%優しさを持っていなくてはならない」ということです。

この母親のケースの場合は、「これほど完璧主義な価値観が本当に必要か?」を見直すわけですね。

それで、例えば「いつも」という言葉は余分だったことに気づけば、それを捨てます。

そして、改めて「母親とは、家族に対して優しく、穏やかに接するべきだ」という言葉を宝箱にしまい直すわけです。

こんな感じで、あなたも自分の価値観について、それが必要かどうかをチェックしてみて下さい。

もし必要ないと思ったなら、その価値観を手放します。(または修正します)

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とはいっても、完全に古い価値観を切り替えるには、やっぱりそれになりに時間がかかるかもしれません。

というのも、あなたが今必要ないと気づいた価値観も、これまでは「必要だと信じて」持ち続けてきた価値観なのです。

言ってみれば、その価値観を持っているのが当たり前だったわけですから、急にすっぱり「サヨウナラ」ってできなくても、それは仕方ないです。

「ああ、これまで持ち続けてきた価値観は、必要ないと分かってもやっぱりすぐに手放せないな~」って思っとけばいいんですね。

ただ、「その価値観は今の自分にとっては必要ない」ということだけ、心にとめておいて下さいね。

さて、ここで抜き打ちテストです^^自己嫌悪はどうして陥るか覚えていますか?

「本来こうあるべき」という自己イメージと、現実の自分にギャップが生まれたときに自分を嫌悪に陥るんでしたね。

もし、ケースの母親の「本来こうあるべき」という自己イメージが、「母親とは、家族に対していつも優しく、いつも穏やかに接するべきだ」という完璧主義的なものだったとしたら・・・

絶対に、現実の自己とギャップが生まれてしまいます。だって僕たちはいつも完璧にいることなんてムリだからです。だから自己嫌悪に陥りやすくなります。

だから、「本来こうあるべき」という自己イメージを変えて、現実の自己に近づけてあげるわけですね。

そうすることで、「本来こうあるべき」という自己イメージと、現実の自己にギャップがなくなり自己嫌悪に陥らなくなります。

もし、その価値観が今の自分にとって必要なら・・・

「心の宝箱を空けた。それをチェックした。するとやっぱり必要なものだった!」という場合は、これからもその宝箱を大切にして下さい。

この場合は、さっきとは逆で、現実の自分を変えて「本来こうあるべき」という自己イメージに近づける必要があります。

そうすることで、「本来こうあるべき」という自己イメージと現実の自分との間にギャップがなくなり、自己嫌悪に陥らなくなります。

具体的に、自分がこれまで持ってきた価値感が今の自分にとっても必要と分かったなら、もうやるしかありませんよね!

そのためには行動力を高めましょう。

ちなみに、もしあなたが「自分は行動力がない」と思っているとしたら、それは違います。

今から、詳しくやりますが、人には誰しも行動力が備わっています。あなたにも僕にも。ただ、その行動力を発揮する“理由”がないだけなんですね。

だから、今からするお話を聞いたら「自分には行動力がない」と言い訳できなくなりますからね^^;逆に言えば、ふさわしい“理由”があれば、あなたは必ず行動できます。

ということで行動力を高める3つのポイントです。

  • 決意する
  • ご褒美を設置する
  • バツを設置する

決意する

まず何より大事なのは「決意」です。

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「決意」にどれくらいすごい力があるかというと、「火事場のバカ力」とか想像すれば何となくイメージできませんか?

例えば、あなたが足を骨折していたとします。そんなときに、あなたのの家が火事になったとしたら、あなたはどうしますか?

「ああ、足を骨折してるから、わたしゃ後でゆっくり逃げるよ~」とか思うでしょうか?

きっと、骨折なんてお構いなしに、必死で逃げるはずです。

でも、それが火事じゃなくて平凡な日常だったら・・・

あなたが足を骨折していて、「運動会に出てくれ」誰かに頼まれたら、火事の時くらい一生懸命走れるでしょうか?

むしろ、「私足を骨折してるからムリ!」と、ソッコー断るんじゃないでしょうか?

これが、決意の力の差です。

決意を高める方法はいくつかありますが、僕がよく使う方法は「やるか?死ぬか?」と自分に聞く方法です。

これは、本当にやらなかったときにどうやって死ぬかを具体的にイメージします。

極端な話、自殺するために包丁を用意しておくとか、2階から飛び降りる計画を立ててみるとか、首吊り用のロープを用意するとか、そういうことを具体的に考えてみます。

今、この話を聞いただけでも、少し心拍数が上がりませでしたか?

それくらい僕たちにとって「死」とは、究極に嫌なことなんです。それをあえて考えておくことは効果的ありますよ。擬似的に火事場の状態を作り出す感じですね。

そして、もう一つは、「このままやるべきことをやらずに中途半端な選択を続けてふがいなく老けていく自分」をイメージすることです。

人生は本当に本当に本当に有限です。

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どんなにあがいても、顔にしわは増えていくし、
どんなにあがいても、筋力は衰えていくし
どんなにあがいても、髪は減っていくし
どんなにあがいても、頭は固くなっていくし
どんなにあがいても、内臓は傷んでいくし
どんなにあがいても、眼は見えにくくなるし
どんなにあがいても、健康を崩しやすくなるし
どんなにあがいても、死はやってくるのです。

僕が地元の田舎に戻った時、子供たちが鬼ごっこをしているのを見ることがあります。

僕も、当時同じ場所で鬼ごっこをしていました。でも、僕はもう、その時に戻る事はできません。

逆に言えば、10年後、いや1年後の僕ですら、今の僕に戻る事はできません。そして、幸いなことに、僕は今を生きています。

そのことを、僕はなるべく意識するようにしています。

行動に差が出るほとんどの理由は決意の差なのです。

その証拠に、あなたは火事になったら、これまで見せないくらい必死に逃げるはずです。例え足が骨折していたとしても。

こめかみにピストルを突きつけられたら、誰だって何でもやるのです。

ご褒美を設定する

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決意することは、行動するために何よりも大事なポイントですが、その決意を後押ししてくれるのがご褒美です。

僕の話になりますが、僕は寝るのが大好きで、昔から朝もすごく弱いんですね。寝起きはいつもぼや~っとまどろんでいるというか・・・シャキッとしないんです。。。

でも、何とかして起きたいわけですよ。自分の決めた時間に。

それで、僕は考えたんです。「自分の好きなものって何かな~」って。

すると・・

  • お香の匂い
  • 甘いコーヒー
  • ガッツリご飯
  • 寝ること
  • 人と話す

色々思いついたわけです。こういう自分の好きなものは全部ご褒美なんですね。

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そこで、僕は決めました。
「よし、朝起きたら、ご褒美に好きなお香を炊いて、甘いコーヒーを飲もう!」

すると、目覚ましが鳴って、うとうとしていても、「あっ起きたら、好きなお香と甘いコーヒーが待ってる」と思うと、何とか起きれるわけなんです^^;

このご褒美は心理学的に報酬刺激って言われていて、心理学的にも効果が証明されてる方法でして。要は、自分にとっての報酬刺激を設定してあげるわけですね。

では、あなたがもし今、自分で決めたことを守れずに自己嫌悪に陥っているとしたら、次の宿題をやってみて下さいね。

もし、あなたが自分で決めたことを守っているなら、この宿題はスキップしてもらってもOKです。

<宿題>

あなたが自分で決めたことを守れずに自己嫌悪に陥っていることは何ですか?それはどんな状況でしょうか?

あなたの好きなものを10個書き出してください。

あなたが自分で決めたことを守ったときに、自分に与えるご褒美を上の10個の中から選んで設定してください。

そして、行動できたら必ずご褒美を受け取って下さい。

バツを設置する

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はい、次は、さらに行動の決意を後押しする方法です。行動をしなかったとき用のバツを設定します。

ご褒美だけでも設定すれば効果的ですが、ご褒美とバツをダブルで設定すると強力です。

さっき、決意のところでもお話しましたが、枕もとに包丁を置いておいて、「もし起きれなかったらこの包丁で自害する」というのは究極のバツですよね^^;

でも、それくらい強力なバツがあれば、誰だって起きますよ。まあ、今のお話は極論ですけど、バツもご褒美と同じで強ければ強いほどいいです。

これに関しても、一回宿題をやってみましょう。

<宿題>

あなたが自分で決めたことを守れずに自己嫌悪に陥っていることは何ですか?それはどんな状況でしょうか?(さっきと同じでOKです。)

あなたの嫌いなものを10個書き出してください。

あなたが自分で決めたことを守れなかったときに、自分に与えるバツを上の10個の中から選んで設定してください。

そして、行動できなかったら必ずバツを受け取って下さい。

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はい、この3つが行動力をあげる方法です。

繰り返しになりますが、あなたがもし自分で決めたことをできていないとしても、それはあなたに行動力がないわけではありません。

行動するための「理由」が弱いだけなのです。今回の3つの方法によって、自分が行動するための「理由」を強化してあげるわけですね。ふさわしい理由があれば僕たちは必ず行動します。

まとめ

今回は自己嫌悪というテーマでお話してきましたが、実際に自己嫌悪に陥る状況っていうのは本当にたくさんあります。

どんな状況で自己嫌悪してるかで、また対処方法が変わってきますので、一概に言えないんですね。(カウンセリングであればあなたに合わせてお答えできますが・・・)

というわけで、「子供に対してふさわしくない言動をとって自己嫌悪してしまうケース」を参考に、お話をおさらいします。

まずは、これまでの流れに沿って、自分の価値感を見直してみます。ポイントとしては「~すべき」とか「~は当たり前だ」と思っているところに、自分が特に大事にしてる価値観があります。

例えば、あなたが「母親はいつも優しくあるべき」と思っているとしたら、それがあなたにとって大切な価値観ということです。

そんな感じで、まずは自分の価値感を見つめてみて下さい。

OKですか?

じゃあ、次はその価値観はどこから来ているのかを、考えてみましょう。もしかして、あなたのお母さんが似たような価値観を持っていたかもしれませんし、真逆の価値観を持っていたかもしれません。

たいてい身近な人とそっくりな価値観を持つか、それに反発して真逆の価値観を持つケースが多いです。

次に行きますね。じゃあここで「その価値観が今の自分にとって本当に必要か?」「手放したり修正したりする必要は本当にないのか?」を自問してください。

あなたが自己嫌悪に陥る場合、たいていその裏には極端な価値観がひそんでいます。

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例えば、
子供には絶対怒ってはいけない
主婦としての役割は1日も怠ってはいけない
母親として必ず子供に優しい言葉をかけなければいけない
みたいな感じです。

どの価値観も素晴らしいんですが、「もしかして自分の価値観は極端すぎないだろうか?」と自問して欲しいのです。

もし、自分の価値感は極端すぎると感じたなら、ほどよくなるように価値観を修正します。

例えば「母親は優しくあるのが望ましい。」くらいにします。

もちろん、そう決めたからと言って、これまで持ってきた価値観がいきなりガラッと変わる事はないかもしれませんよ。

でも、その新しい価値観をいつも意識することで、だんだんその価値観が標準になっていきます。

逆に、「どうしても今の価値観は自分にとって必要だ!」ということであれば、現状の自分を価値観に合わせていくことが必要になります。

そのために行動力をあげる3つの方法を実践します。

一つ目は、決意です。

例えば、「母親はいつも優しくあるべき」という価値観に自分を近づけるのであれば、“そうなる“と本気で決意する必要があります。

僕も自分で実験したことがあるんですけど、「今日は怒らない日にしよう」と決めたときと、決めないときでは、その日一日のイライラ具合がまるで変わるんですね。

仮に、パッとイライラが生まれても「あっそうだ!今日は怒らない日だった」と思うと、スッとイライラが消えるんです。

こんな感じで、何かしら自分が守りたいことを決意することが必要です。

そして、それができたら、次はご褒美の設定ですね。

例えば、「いつも怒る状況で、怒らないでいられたなら、ケーキを食べていい事にしよう!」とか決めるわけです。

あ!ダイエット中だという人は、別にケーキじゃなくてもいいですからね^^;自分が喜ぶものであれば何でもいいです。

そして、もう一つ。できなかったときのバツも決めます。「いつも怒る状況で、やっぱり怒ってしまったら、晩御飯ぬき!」とかですね。

ご褒美とバツはダブルで設定すると強力です。

さて、どうでしたか?自己嫌悪についての理解は深まりましたでしょうか?

結局、自分が持っている「こうあるべき」という価値観と、現実の自分の間にギャップがあることで自己嫌悪が生まれるわけです。

そのギャップを埋めるには

  • 「こうあるべき」という価値観を現実の自分に合わせる
  • 「こうあるべき」という価値観に現実の自分を合わせる

の2つしかありません。

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「こうあるべき」という価値観を見直して、修正したり手放したりすれば、開放感とか自由を感じるでしょう。

逆に「こうあるべき」という価値観に現実の自分を合わせるために、行動することを選べば達成感や自尊心などを感じるでしょう。

そのように、あなたには自己嫌悪の他に、もっとあなたにふさわしい感情があります。

限られた人生の中で、あなたが自己嫌悪を手放して、どんどん自分を認められるようになって行くことを願っています。

そして、僕自身もまだ自己嫌悪に陥るときはありますし、そういう意味ではあなたの仲間です。少しでも自己嫌悪を克服できるように一緒にがんばっていきましょうね^^

最後にもう一つ

「価値観を見直す」ところでの補足しておきます。

「母親はいつも優しくあるべき」という価値観を修正する=「母親は時には暴力をふるってもいい」という価値観を持つ

と誤解される方がいます。そう言う意味ではありません。

「母親はいつも優しくあるべき」という価値観はとても素晴らしいんですが、それが“極端すぎないか”をチェックして修正してくださいという意味です。

そりゃ、
優しくないより優しい方がいいし
イライラするよりイライラしない方がいいし
決めたことをやらないより、やる方がいいし
失敗するより、成功する方がいいのはもちろんです。

ただ、「あまりにも価値観が極端すぎると、それは逆に自分の首を絞めますよ」ということです。

これは心理学を勉強している人でも誤解するポイントでして。

それと・・・

自己嫌悪に陥る状況は本当に色んなケースが考えられます。

ですから、もしかして、あなたは今「自分のケースだとどうなるの?」と思われているかもしれません。

もし、そう思われてているようでしたら、その疑問をそのままにしないで、下のコメント(↓)に質問して下さい。

内容を確認して、また僕なりの考えを書きますので。

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