背景
某社では、毎月のような離職、メンタル不調者の続出に悩まされていた。これまでストレスチェックもやっていたが、結果が十分に活かされていなかった。
この問題に対し、弊社から「問題解決には現状を知ること。現状を知るには直接社員に聞くこと」をアドバイスした。これを受けて、社員へのヒアリングが実施された。
介入
ヒアリングに当たり、各部署からランダムに5名が選出された。この5名に対し、1人30分のヒアリング面談を行った。ヒアリング後は、個人を特定されない形で声を報告書にまとめ、総務部に提出した。
結果
- 仕事の煩雑化・複雑化
- 人手不足による個々の仕事量の増加
- 働き方改革による労働時間の制限
などにより、以前に比べ個々の仕事の負担が増しており、それが、他の問題を引き起こしている現状が明らかになった。 これには経営方針の問題も関係していることから、結果は役員会でも報告され、職場の現状についての理解を共有した。
考察
ストレスチェックは社員の悩みや問題を数値化することで、簡単に評価できたり、見比べたりできるため非常に便利である。しかし、悩みや問題の詳細な内容までは分からない。
したがって、ストレスチェックのような量的な査定と、今回のヒアリングのような質的な査定を組み合わせることで、職場の現状をよりよく把握することができたと言える。 改善点の提案ができる、それを元に上と掛け合うことができる。