価値観とは?例で分かる価値観の意味+価値観診断ワーク

From:堀口寿人
自宅事務所より

もしあなたが価値観について知りたいなら、今回の内容はぜひ覚えておいて欲しい。

というのも、今回は価値観の意味を事例も交えて分かりやすく説明した上で、価値観の診断法も解説するからだ。

この内容をちゃんと読んで理解してもらえれば、価値観とはどういう意味なのかがよく分かるはずだ。また、診断法通りにやってもらえれば自分の価値観が何なのか、よく分かるだろう。

価値観の意味

価値観とは?

価値観について、色んな説明がある。

価値観は行動基準、価値基準、とか色んな説明があるけど、正直分かりにくい。

ズバリここで一言で説明しよう。

価値観とは「大事にしているもの」のことだ。

「もの」とは、この世の中にある全てのものだ。目に見える物も見えないものも全てだ。それは物体、出来事、考え方、感情など全てだ。

僕たちには、世の中のあらゆるものを

  • これは大事
  • これは大事じゃない

という風に、区別している。

例えば、僕は前にこういう経験をした。

渋谷でどうしても出席したい1泊2日のセミナーがあった。そのセミナーは、何と20万円した。でも、僕はどうしても参加したかった。

さらに、参加するためには、宿泊費やら、移動費やらで、全部で少なくとも25万円はかかるわけだ。

それでも僕に迷いはなかった。セミナーの案内があった数時間後には僕は参加のボタンを押していた。

そして、セミナー当日。

セミナーは僕の期待通り、とても有意義なもので、あっという間に時間は過ぎた。

昼になり、ご飯を食べに外へ出た所・・・

パラッパラ。

小雨が降っていた。

どうしよう。傘はない。コンビニに行けば300円くらいで買える。

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僕は迷った。

「自宅に帰れば傘はあるし、ここで傘を買っても使うのは、今日1日くらいのことだ。そんなために300円も投資する必要はあるのか?」

気づけば、僕は小雨なのをいいことに、雨の中を走っていた。結局その時は傘を買わなかったのだ。

まあ、実際この例は少し極端かも知れない。

今思えば、傘は役立つものだし、買っておいてもよかったとも思う。

ただ、このエピソードは僕の価値観をよく表している。

「自己成長」は僕にとって、とても価値が高い。「一方で日用品を必要以上に買うこと」は僕にとって、とても価値が低い。というわけだ。それが、例え、どんなにおしゃれな日用品であっても。

こんな感じで、価値観は僕たちの行動のガイドラインになっている。

価値観は元気を与えてくれる

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そして、ここで重要なポイントがある

僕たちは、自分の価値感にそって生きているとき、とても元気で、やる気いっぱい、ポジティブでいられるのだ。そんな自分を誇りにすら思う。

現に、僕は1泊2日のセミナーに25万円使って、まったく後悔していない。それどころか行ってよかったと思っている。すぐに決断した自分が誇らしいと思う。

これがもし僕がセミナーに行かずに、浮いたお金で傘を10本ほど買っていたとしたら・・・

確実に僕はブルーになっていた。自分を責めていたはずだ。

そういう意味でも、「自分の価値感は何かをよく知っておくこと」はすごく重要だ。最後に自分の価値感を診断するワークもやるので、楽しみにしておいてほしい。

価値観が対立したときは?

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それと、もう一つ。

価値観、つまり自分の大事なものは一つとは限らない。というより、たいていいくつもある。

この場合、価値観同士が対立することがある。

例えば、あなたが「自由」「人からの評価」という二つの価値観を大事にしていたとしよう。

このときに、あなたが自由を表現するために「歌手のような衣装を着て毎日過ごしたい」と思ったとする。

でも、その自由をあなたが表現したとしたら、「何だ、あの人。近寄りがたい人だな。」と思われて人からの評価がもしかしたら悪くなる可能性もある。(よくなる可能性もあるが)

こんな感じで、価値観はぶつかることがある。

だから、価値観には必ず優先順位が必要だ。

  • あなたが、「自由」の方が大事であれば、歌手のような衣装を着て毎日過ごすだろう。
  • あなたが、「人からの評価」の方が大事であれば、歌手のような衣装は慎んで、別の場面で自由を表現するかもしれない。

価値観の例

個人の価値観の例

個人の価値観は「その個人が大切にしているもの」だ。これは、あんまり発表している人がいないので、なかなか調べられない。だから僕のケースを少しお話しようと思う。

以前、僕が自分で診断したときに次のような結果になった。

  1. 自己成長すること
  2. 達成すること
  3. 創造すること
  4. 合理的であること
  5. 誠実であること

優先順位が高いものから順になっている。

おそらく、このブログを読んでいるあなたは気づいていると思うが、だいたいこの価値観が反映された内容になっているはずだ。

僕がこの価値観を診断したときの方法は、最後に説明する。

グループの価値観の例

グループの価値観は「そのグループが大事にしているもの」だ。グループはそもそも価値観でできているものが多い。

例えば、趣味の会だ。

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趣味で有名なものに、アメリカンバイクのハーレーの会がある。その会にいる人は間違いなく「ハーレーに乗ること」が人生の価値観で上位にあるわけだ。

お茶の会であれば、参加者は共通して「お茶をたしなむこと」が価値観の上位にあるだろう。

ボランティア活動に参加する人であれば、「奉仕すること」が価値観の上位にあるはずだ。

企業の価値観の例

企業の価値観は、「その企業が大事にしているもの」だ。次に有名企業の例を紹介する。

ディズニーワールドの価値観

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ディズニーワールドの価値観は全部で4つある。言いかえると、次の4つを大事にしているということだ。そのまま引用する。

【Safety】 安全な場所、やすらぎを感じる空間を作りだすために、ゲストにとっても、キャストにとっても安全を最優先すること。

【Courtesy】 “すべてのゲストがVIP”との理念に基づき、言葉づかいや対応が丁寧なことはもちろん、相手の立場にたった、親しみやすく、心をこめたおもてなしをすること。

【Show】 キャストが、あらゆるものがテーマショーという観点から考えられ、構成されているテーマパークのショーの一部として、身だしなみや立ち居振る舞い、施設の点検、清掃など、「毎日が初演」の気持ちを忘れずに、ショーを演じ、ゲストをお迎えすること。

【Efficiency】 安全や礼儀正しさ、ショーを無視して効率を優先しても、ゲストにハピネスを提供することはできないことから、安全、礼儀正しさ、ショーを心がけ、チームワークを発揮することで、効率を高めること。

ジョンソン&ジョンソンの価値観

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次は、スキンケア用品などでおなじみのジョンソン&ジョンソンの価値観だ。

「責任」という言葉を使っているが、要するにこれも価値観のことだ。

こちらも、4つある。そのまま引用する。

我々の第一の責任は、我々の製品およびサービスを使用してくれる医師、看護師、患者、そして母親、父親をはじめとする、すべての顧客に対するものであると確信する。顧客一人一人のニーズに応えるにあたり、我々の行なうすべての活動は質的に高い水準のものでなければならない。適正な価格を維持するため、我々は常に製品原価を引き下げる努力をしなければならない。顧客からの注文には、迅速、かつ正確に応えなければならない。我々の取引先には、適正な利益をあげる機会を提供しなければならない。

我々の第二の責任は全社員 ――世界中で共に働く男性も女性も―― に対するものである。社員一人一人は個人として尊重され、その尊厳と価値が認められなければならない。社員は安心して仕事に従事できなければならない。待遇は公正かつ適切でなければならず、働く環境は清潔で、整理整頓され、かつ安全でなければならない。社員が家族に対する責任を十分果たすことができるよう、配慮しなければならない。社員の提案、苦情が自由にできる環境でなければならない。能力ある人々には、雇用、能力開発および昇進の機会が平等に与えられなければならない。我々は有能な管理者を任命しなければならない。そして、その行動は公正、かつ道義にかなったものでなければならない。

我々の第三の責任は、我々が生活し、働いている地域社会、更には全世界の共同社会に対するものである。我々は良き市民として、有益な社会事業および福祉に貢献し、適切な租税を負担しなければならない。我々は社会の発展、健康の増進、教育の改善に寄与する活動に参画しなければならない。我々が使用する施設を常に良好な状態に保ち、環境と資源の保護に努めなければならない。

我々の第四の、そして最後の責任は、会社の株主に対するものである。事業は健全な利益を生まなければならない。我々は新しい考えを試みなければならない。研究開発は継続され、革新的な企画は開発され、失敗は償わなければならない。新しい設備を購入し、新しい施設を整備し、新しい製品を市場に導入しなければならない。逆境の時に備えて蓄積を行なわなければならない。これらすべての原則が実行されてはじめて、株主は正当な報酬を享受することができるものと確信する。

長いので、個人的にはちょっと分かりづらいと感じるけど、要するに、この4つは「ジョンソン&ジョンソンが大事にしていること」なわけだ。

価値観の診断法

じゃあ、最後に個人の価値観の診断法を紹介する。下に48の価値観を書き出した。

「自分がどの価値観を大事にしているだろうか?」という目線で、ざっと見て欲しい。

見た目見た目がいいこと、身なりがいいこと
健康肉体的にいい状態でいること
親密さ人と感情的、精神的に深く結び付いていること
喜び個人的な満足、楽しみ、歓喜
コミュニティ助け合うグループに所属していること
遊び楽しみ、陽気さ、遊び心があること
審美美しさや芸術に対する欲求
家族家族と過ごすこと
繁栄欲しいものが十分にあること
創造未来がもっとよくなる方法を見つけること
挑戦自分の限界に挑戦すること
自己受容自分をあるがまま受け入れること
精神的な成長より道徳的な人間をめざすこと
内面の調和内面の葛藤を解消して、統合すること
個人的な成長技術を磨いて、より社会に役立つ人間を目指すこと
知識未来に役立つ新しい知識を取り入れること
冒険新しいことに挑戦すること
合意みんなが合意すること
友情仲の良い友人関係
コミュニケーション心を開いたオープンな対話
チームワーク共通するゴールに向けて、人と協力すること
所属社会から孤立せず、人と結びついていること
援助人を助けること
尊重人を尊重すること
交渉話し合いによって人間関係のすれ違いを解消すること
有能感「自分はできる」という感覚
向上より高いレベルへ上がること
達成目標を達成すること
権威人を納得させる力を持つこと
専門性専門性ある人とみなされること
競争人に勝つこと、人よりよくできること
権力人を思うがままコントロールする力を持つこと
正当性やったことの成果を正当にまわりに認めてもらえること
寛大細かい事を気にしない態度
勇気恐れを克服する勇気を持つこと
公平さ全ての人が公平であること
寛容人の過ちを許す態度
環境地球の未来を尊重すること
平和世の中が平和であること
崇高信念にそって行動すること
誠実正直であること
合理性理論的で、道理に適っていること
安全危険がなく安全なこと
伝統これまでの伝統を大切にすること
整理整理整頓し、きれいに保つこと
忍耐最後までやり通すこと
安定確実で、予測可能なこと
節制欲を適度に慎み、節度ある行動をすること

価値観を5つに分類する

これらの価値観を次の5つに分類しよう。

  • すごく大事
  • まあまあ大事
  • どちらとも言えない
  • あんまり大事じゃない
  • 全然大事じゃない

このときに、1分類につき最大で10個までにして欲しい。

どうしてかというと、例えば、48の価値観のうち、40個が「すごく大事」に分類されてしまうと、ここで5つに分類する意味がなくなるからだ。

多少強引でもいい。必ず5つが均等になるように分類しよう。

価値観に優先順位をつける

この時点で、「すごく大事」に8~10個の価値観が分類されているはずだ。

OK?

じゃあ、その「すごく大事」に分類された価値観に優先順位をつけよう。

価値観の上位3つを決定

優先順位が決まったら、自然と上位3つが何か分かったはずだ。

その3つがあなたが人生で最も大事だと思っていることだ。あなたの人生のガイドラインになるものだ。

価値観の診断については、このやり方でできる。ただ、もっと効率よく価値観を診断するために、今「価値観の診断ツール」を作ろうと考えている。

もし、できたら「自分の強み発見ツール」を利用された方だけに無料プレゼントしようと決めている。

なので、「価値観の診断ツール」が欲しい場合は、まず「自分の強み発見ツール」で、自分の強みを診断することから始めて欲しい。

「自分の強み発見ツール」は下からダウンロードできる。

まとめ

価値観の意味は、「自分が大事にしているもの」のことである。価値観にそって行動できているとき、僕たちは自分に誇りを持てる。

また、価値観は対立することがある。だから、価値観に優先順位をつけて、どの価値観が自分にとってより大事なのかを知っておくことは有意義である。

「価値観とは?例で分かる価値観の意味+価値観診断ワーク」への2件のフィードバック

  1. すごく大事
    見た目、健康、家族、コミュニケーション
    まぁまぁ大事
    個人的な成長、知識、チームワーク、誠実
    どちらとも言えない
    喜び、交渉、向上、忍耐
    あんまり大事じゃない
    遊び、審美、繁栄、伝統
    大事じゃない
    専門性、有能感、寛大、安全

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