大きな目標を達成する人が必ず意識している計画の立て方

From:堀口寿人
自宅事務所にて

あなたがもし

  • 設定した目標を達成できずに挫折することがよくあるなら
  • これから適切な目標を設定して、達成していきたいと思っているなら

これからする僕のお話は重要だ。というのも、設定した目標を達成でないとき、つい僕たちは自分がダメだと思いがちだ。そして、セルフイメージもどんどん下がっていく。ますます目標を達成できないと思うようになる。

でも、安心して欲しい。ハッキリ言うと、目標を達成できるかどうかと、あなたの能力とはあまり関係がない。

目標を達成するためには、それに必要な計画の立て方がある。ただ、それだけだ。もちろん計画を実行する意志力は必要だが、特別な能力は必要ない。

それをきちんと踏まえて計画を立てれば、あなたはすぐに目標を達成できる人間になる。そして、それによってセルフイメージもどんどん上がる。

「どういうことだろう?」ともし思うだろうか?
それでは、その疑問に今から答えていく。

なぜ設定した目標を達成できないのか?

まず、最初になぜ僕たちが設定した目標を達成できないかを知っておく必要がある。そうすることで目標達成をブロックしている障害を取り除くことができる。

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じゃあ、ここであなたに質問だ。

仮に、4月1日に目標を達成するための計画を立てたとしよう。おそらくその計画には色んな作業が書かれているはずだ。

では、それらの作業を実行するのはいつだろうか?

別に、あなたにトンチを持ちかけているわけじゃない。

いたってシンプルに考えてもらえればいいのだが、答えは「4月1日以降」だ。

ある作業4月2日に実行するかもしれないし、ある作業は10月28日に実行するかもしれないし、ある作業は2年後に実行するかもしれない。でも、「4月1日以降」に実行することには変わりはない。

「そんな当たり前のことを」と思わないでほしい。この時間のズレがポイントなのだ。

僕たちは、計画を「今」立てる。でも、計画を実行するのは「未来」だ。これは、誰にも共通する事実だ。

でも、今と未来は違う。環境も、まわりの人の気持も、何から何まで変化している可能性がある(実際変化しているのだが)。

でも、僕たちは未来に自分のまわりの状況がどう変化するかを完璧に予想することはできない。

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つまり、今の段階では「うまく行くはず」だったことでも、未来の段階では「うまく行かない」かも知れないのだ。

だから、絶対に計画は計画通りに行かないのだ。これは僕たちの能力の問題じゃない。世の中が常に変化しているから生まれる避けられない事実だ。

それを、もし、「自分の能力がないから計画通りいかない」と考えてしまうと、、、

結局、自信がなくなり、セルフイメージが下がり、知恵も働かなくなる。知恵が働かなくなれば、計画を改善できなくなって悪循環が生まれる。

もう一度言うが、計画がうまく行かないのは当たり前なのだ。だから、調整が常に必要になる。調整については最後にお話するので、また後で。

目標達成の原理

目標達成について僕たちがよく誤解しがちなことがある。

それは、「がんばったから目標を達成できた」とか「あの人が目標を達成できたのは運が良かったからよ」とか考えてしまうことだ。

確かに、それは間違いじゃないかもしれない。でも、正解とも言えない。というのも、努力とか運とかは目標達成の原因の一つに過ぎないからだ。

じゃあ、目標を達成するために他にどんな原因があるだろうか?

ざっと考えるだけでも、、
才能、出会い、考え方、思い込み、人間関係、行動、準備、心身状態、社会事情・・・
などが思いつく。たぶんもっとある。

こういった原因が目標達成には複雑に絡み合っているのだ。その原因の中には自分のどうにかなるものもあるが、どうにもならないものもある。

そして、目標達成に必要な原因がそろえば、目標は自然に達成されるし、そろわなければ達成されない。ただ、それだけだ。

要するに、、、

目標が達成できるかどうかは、因果法則によって決まる。精神論じゃない。そのために必要な事はただ必要な原因を揃えることだけだ。

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ここで、因果法則って何?って思うかもしれない。

でも、因果法則は実はとても簡単だ。あなたも毎日体感しているものだ。

例えば、あなたが出かけようとしたら、雨が降ってきた。でも、あなたは雨にぬれたくない。さて、あなたならどうする?

もし、あなたが僕と同じ感覚なら、「傘をさす」と答えただろう。

正解だ。

このとき、あなたは「雨にぬれなくする」という目標を立てて、その目標達成に必要な「傘をさす」という原因を揃えたわけだ。

その結果、あなたは「雨にぬれなくする」という目標を達成できた。

じゃあ、もし「天に祈る」という原因だったらどうだろう?あなたはぬれずにいられるだろうか?

まず無理だよね。だから、「天に祈る」という行為は、この場合原因としてふさわしくないということだ。

今回、目標が小さなものだったから簡単に聞こえるかもしれない。でも、目標が大きくなってもこの原則は変わらない。

どんなに頑張ろうが、必要な原因をそろえなければうまく行かないのだ。間違った原因をどれだけ揃えてもうまく行かない。

ということは、目標達成するために必要なたくさんの原因を一つ一つ書き出す作業が必要になる。それが計画である。

計画の心構え

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さっきも言ったけど、計画は目標達成に必要な原因を書き出したものだ。

大きな目標になるほど、必要な原因は増えて、頭の中だけじゃ処理できなくなる。だから書き出すのがベストだ。

じゃあ、ここで大切な目標達成の原則を思い出してほしい。

その原則とは「目標が達成できるかどうかは因果法則で決まる。」というもの。単にがんばったからとか、単に運が良かったからとかそういう問題じゃない。

だから、客観的に見て目標達成に必要な原因をどんどん書き出すわけだ。

書き出された原因は、具体的であればあるほど、簡単であればあるほど、実行しやすくなる。

そのためには、目標をどれだけ小さく小さく分解していけるかがカギとなる。

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いい例が、マクドナルドだ。

マクドナルドは巨大チェーンなので、新しい人材が常に入ってきているはずだ。でも、パッと見、誰が新人か分からない。それくらいに上手に接客している。

なぜ、そんなことができるのか?

そう。具体的で綿密なマニュアルがあるからだ。

どのタイミングで微笑んで、どのタイミングでポテトをすすめて・・とうのが全部決まっているそうだ。細かく細かくマニュアル化されている。

そのマニュアルに書かれている一つ一つの作業は、おそらく誰にでもできる簡単なものかもしれない。でも、その作業が連動して「素晴らしい接客」を生み出している。

もし、マクドナルドにマニュアルがなかったらどうなっているだろう?

アタフタした新人が先輩社員に怒られているシーンが簡単に想像できる。

こんな感じで、マニュアルがあれば、どんな初心者でも高度な接客ができるのだ。

じゃあ、もしあなたが、目標達成に必要な自分用マニュアルを手に入れたとしたら?
そして、今からやるべきことが手に取るように分かるとしたら?

よっぽどのトラブルがない限り、確実に設定した目標を達成できると思わないだろうか?

まさに、計画とは自分用のマニュアルを作る事なのだ。

計画の立て方

じゃあ、計画の立て方だけど、いきなり目標を設定して、それに必要な原因を書き出していくと、とんでもない量になってしまう。

だから、計画は次のように段階的に考えるとスムーズだ。

  • 大目標を設定する
  • 中目標を設定する
  • 小目標を設定する
  • 作業を設定する
  • スケジュールを設定する
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じゃあ、順番に見ていこう。

大目標を設定する

大目標とは最終的に達成したい一番上位の目標だ。ここで確認すべきことは「何のために大目標を設定するのか?」だ。

目標には、達成して幸せになる目標と、達成して不幸になる目標がある。そして、絶対に見失わないで欲しいのだが、僕たちは幸せになるために目標を設定するのだ。

だから、「大目標=幸せの原因」でなくてはならない。

このことを見失っている目標は世の中にたくさんある。だから、あなたは惑わされないで欲しい。

じゃあ、不幸になる目標とは何か?

それは、たいがい自分のエゴで設定した目標だ。

具体的に言うと、例えば、、、

  • 自分が世の中の人から尊敬されたい
  • まわりの人を支配したい
  • 大金を稼いで豪遊したい

みたいな気持ちで、設定する目標だ。エゴの特徴は「自分の事しか考えていない」ことにある。

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分かりやすい例えは、ガン細胞だ。ガン細胞は、他の細胞のことはお構いなしに、どんどん他の細胞から栄養を奪い取って、自分勝手に増え続ける。だから、身体的に歓迎されない。

同じように、自分のエゴで設定した目標は、例え達成しても、結果が長持ちしない。そして、結果的に人の反感を買ったりして不幸になる。

じゃあ、幸せになる目標とは何か?

それは、自分や人の悩みをなくしたり、成長を促すために設定する目標だ。

自分の悩みをなくすこともエゴに聞こえるかもしれないが、それは違う。

というのも、あなたが自分の悩みを解決したら、もちろんあなたは幸せになるし、結果的に世の中にもいい影響があるからだ。だから、世の中全体から見ても歓迎されるべきことだ。

また、細胞で例えると、病気になった細胞を薬で治してあげるようなものだ。それは身体的に見ても有意義なことだ。

こういう観点から、大目標を設定して欲しい。目標を達成したときに達成感があるのはもちろん、あなたは社会からも歓迎されるだろう。

中目標を設定する

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中目標とは、大目標を大まかに分解したものだ。言いかえると、中目標は大目標の原因だ。

例えば、「新規客を10人増やす」という大目標を設定したとしよう。

この場合、中目標は

  • 新規客になりそうな見込み客を30人見つける
  • 見込み客を集められそうな地域にチラシを作ってまく

のようなものになるかも知れない。

どこからが中目標というラインはないので、だいたいで構わない。後でやるが、設定した目標は常に調整する。だから、あんまり細かく考えすぎず気軽に決めて大丈夫だ。

また、実際に計画を実行してみないと見えてこない中目標もある。それは、最初の段階では当然だ。気にせずできる範囲で書き出そう。

小目標を設定する

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小目標とは、中目標をさらに分解したものだ。小目標は中目標の原因だ。

例えば、「見込み客を集められそうな地域にチラシを作ってまく」という中目標の場合、

  • 見込み客像を明確にする
  • 反応率の高いチラシをつくる
  • 地域を特定する

などが、小目標になるかも知れない。

小目標も、どこからが小目標というラインはない。だから、だいたいのところで中目標を分解すればいい。

これも、中目標と同じで、実際に計画を実行してみないと見えてこないものもある。だから、分かる範囲で書き出せばいい。

作業を設定する

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作業は、小目標をさらに、「今すぐできること」にまで分解したものだ。

計画を実行する場合、この「作業」をたんたんとこなすことになる。つまり、作業は小目標の原因だ。

ここで、マクドナルドのマニュアルの例を思い出してほしい。マニュアルによって、右も左も分からない新入スタッフでもプロの仕事ができるようになる。

同じように、あなたがこれからやろうとしていることに関しては、新入スタッフみたいなものだ。だって、経験がないわけだから。

だから、自分という新入スタッフでもできるように、細かく作業を設定してあげなくてはならない。

「これくらい分かるだろう」と手抜きしてはいけない。あなたがお店のオーナーになったつもりで、新人スタッフに向けて細かく作業を書き出そう。

もちろん、作業は中目標や小目標に連動しているので、実行してみないと見えてこない中目標や小目標に対しては、作業を書き出しようがない。だから、それは最初の段階では気にする必要はない。後で定期的に調整するから大丈夫だ。

スケジュールを設定する

最後に、「書き出した作業をいつやるのか?」を決める。これができれば計画、つまり自分専用のマニュアルは完成だ。

スケジュールは、あんまり厳しくせずに、ちょっと余裕をもって設定するのがミソだ。

というのも、現時点で想定していないことが、起こり得るからだ。そうした場合必ず時間がのびる。

計画は今、実行は未来という事実を踏まえて、スケジュールに少し遊びを持たせておくのがスマートだ。

計画を調整する

実際に計画を実行しだすと、色んな事実が見えてくる。最初の計画段階では見えなかった事実が。

そうなると、計画を修正したり、削除したり、書き足したりということが必ず必要になる。

大目標を調整する

大目標は、目標設定の最終ゴールだ。大目標を修正すると、中目標、小目標、作業、スケジュールすべてに影響する。

だから、できるだけ大目標は修正しないのが望ましい。

でも、もし、あなたのビジョンが明確になったり、変わったりしたら???

それに伴って大目標も変わってくるかもしれない。その場合は、計画全体を立て直すのも意義がある。ビジョンとずれた事をすると、計画そのものに意義がなくなるからだ。そうなると、人生は薄くぼんやりしたものになってしまう。

中目標を調整する

中目標の調整は、最初に立てた中目標を修正するか、書き足したりして調整する。何度も言うように、計画を実行することで見えてくるものがあるからだ。

中目標の調整は、以下の小目標、作業、スケジュールに影響する。

小目標を調整する

小目標の調整も、中目標と同じだ。修正するか、書き足すかして調整する。小目標の調整は、以下の作業、スケジュールに影響する。

作業を調整する

作業の調整も、小目標と同じだ。修正するか、書き足すかして調整する。作業の調整は、以下のスケジュールに影響する。

スケジュールを調整する

最後に作業、小目標、中目標、大目標の全てのスケジュールをチェックする。そして、修正、または書き足して、計画の調整は完了だ。

一度計画を実行しているので、より具体的にスケジュール感が分かるようになっているはずだ。だから、必ず全部のスケジュールを見直す。

もう、気づいたと思うが、計画の調整は大目標を達成するまで、ずっと必要だ。常に状況は変わっているし、やってみることで初めて見えてくる事実が必ずあるからだ。

だから、計画調整は、月1とか週1とか毎日とか、習慣的な仕事にするべきだ。

「もう調整するところはないよ・・」と思いながら、計画に向き合っても、必ず何かしら調整すべきところがあるという経験を僕自身何度もしている。

計画に役立つツール

計画にはマインドマップが最適だ。

マインドマップは、さっき写真で何度か登場したやつで、ものごとの関係性を樹形図の形で書き出していくやり方の事を言う。

もちろん手で紙に書き出していくのが簡単だが、それだと修正ができないのが難点だ。

ということで、僕はマインドマップのパソコン用のソフトをおすすめする。このソフトは無料で使えるし、頭の中の整理にとても役立つ。

Xmind

まとめ

目標達成というと、身を粉ににしてがむしゃらに頑張るというイメージもあるが、実はそれは正しくない。

目標を達成できるかどうかは、達成に必要な原因を揃えられるかどうかにかかっている。

あなたががんばっても、がんばらなくても、達成に必要な原因を揃えられれば自然と目標は達成される。もちろん、努力も必要な原因の一つに変わりないが。

そして、目標達成に必要な原因を書き出したものが計画だ。計画を立てる場合、「自分専用の目標達成マニュアル」を作るつもりで書き出す。お店のオーナーが新入スタッフに向けてマニュアルを作るように。

でも、計画は立てた時と、実行するときで必ずズレが生まれる。だから、大目標を達成するまで定期的に計画を調整しなくてはならない。

最後に補足だが、目標を達成できるかどうかは、「今」やる作業の積み重ねである。

だから、あんまり先の計画まで綿密に立てようとしなくてもいい。いや、立てようとしない方がいい。だいたい方向性があっているかどうかが分かる程度で十分だ。

綿密に決まっているのは、今から1週間、1ヶ月程度の計画でいい。

そして今を生きよう!

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